昨日から仕事始めでした。
まるっと年間通してコロナ禍だった2021年。
富田酒造場も激動の年、改めて振り返りたいなと思います
2021年、前年から引続き先行きの見えない状況に製造を少し減らしました。その事で余白の時間が生まれ、奄美での米作りに携わることに。
(※島での米収穫量は多くありません。)
朝日酒造の喜禎さんや山田酒造の山田さんのように
『いつか地元原料で焼酎造りを!』
と以前から思い描いていたことが
図らずもコロナ禍のお陰?で一歩踏み出すことになりました。
草刈りや畔塗り、環境を整える【農業のしんどさ】
知らなかった訳では無いですが体感として、改めて手仕事での田植え・稲刈りの重労働も体験し、総じて苦労や大変さを痛感する経験でした。
同時に、自然との触れ合いや育つ稲穂への喜び、ちゃんと収穫できたことへの歓喜 (大事!) は素晴らしい体験となり、残念ながら想定していた収穫量には至らなかった為、焼酎造りには使用しなかったけど、
『島で育った米、自分たちで育てたお米』それらを米麹に使用した焼酎造りへの想いは強まり、今後も米作りは継続していきます。
そして社員の離脱も経験。
数少ない富田酒造場社員さんの離脱。。
泣ける。
勤続年数10年以上、15年選手の大事な仲間ですから、休職や復職含め、本人が働きやすい戻ってきやすい環境を蔵なりに考え提示しましたが折り合いはつかず…2021年下半期、製造を詰め込んでなかったとはいえ、
なかなかに大変な日々でした。
(※裏を返すと、大変に感じるほど日々の製造、出荷作業に追われていたこと
焼酎を造れること、引き合いがあって“売ることができる”事は嬉しい悩みでもありました。)
多くの業種で人材不足、確保に苦労している話を耳にします。
富田酒造場も2022年以降、そう遠くないうちに直面する人材不足、先を見据え取り組む必要のある課題です。
蔵内だけの変化ではなく、一見【焼酎】とは縁遠いような飲食の方々との出会いも多き年でもありました。
人が人を紹介し、興味をもって訪ねて来てくれる、
『黒糖焼酎おもしろい、美味しい』
その言葉、交流がこの先への希望・活力になってることは間違いありません。
酒造業とは繋がりの深い飲食業界がコロナ感染源の矢面に立たされたこともあり、『お酒』に携わる仕事のほとんどが一様に影響を受けたことは間違いありません。富田酒造場も同様です。
だけれど、コロナの影響で従来であれば無かったはずの時間が生まれ、
奄美に訪れ、出会い、拡がり。コロナをキッカケに富田酒造場の従来とは別軸の新たな流れを生み出してくれています。
米作りや、かゆい所に届かなかった課題への自社ECサイト構築にしてもそう。新たな出会い、そこから派生したリキュール造りにしてもそう。
そう考えてみると
“悪い側面ばかりではなかったな”
と。感じたりしています。
最近になって、また感染者数が増加してますね。
1人1人に出来る対応はこれまでと何ら変わらないと思ってます。
手洗いうがい・手指消毒、マスクをして、打てる人はワクチン接種。
みんなそれぞれの環境、立場で出来る対策はしてると思うんです。
それでも感染したり移したりするでしょう。だけど、
責めるのはやめましょ。
ワクチン接種を否定したり、逆に接種しないことを否定したり。
否定するのもやめましょ。
否定しあったり、塞ぎ込んだり怒りやすくなったり、
息苦しい閉塞感こそが人にとって良くない気もしています。
細かいことは気にせずに、出来る範囲で如何にストレスを軽減するか。
天気良き日の田んぼ作業、めちゃめちゃ気持ち良いし、
レモンサワー用のレモン皮むきは修行だけど、
爽やかな香りに蔵中が包まれ、
終えた達成感の中で飲むソーダ割りは最高にウマい。
僕らの造るお酒に限らず、お酒の楽しみがちょっとでも
世の中のストレス軽減の役割を担えるのなら、ただただ嬉しいですね。
(※お酒がストレスを生むこともあります。お酒の強制や無理な飲み過ぎ、嫌な飲み会は断りましょ。やんわり断ることが許される優しい世の中になればいいのに。)
前向きに捉えていきましょう。
これまでと向き合いながら新たな事にもチャレンジして
苦悩と歓喜を繰り返す。
そんな日常を今年もまた1日1日積んでいきたいと思います。
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蔵から直接黒糖焼酎を購入ご希望の方はこちら
富田酒造場【公式】ECサイト【蔵カラ】
今年も皆様、どうぞ宜しくお願い致します。
僕らが焼酎を造るここ奄美大島と
黒糖を製造されている徳之島、
そして沖縄島北部・西表が世界自然遺産に登録されました。
“何だかわかりにくいな”
とか思うんだけど、とにかく
“奄美大島が世界自然遺産に登録”
されました。
そこで、これまで富田酒造場では蔵見学お1人につき見学料を500円で設定していましたが
この投稿以降,見学料を1000円に
500円→1000円
に変更することと致しました。
コロナ禍・緊急事態宣言下地域もある現在でも
「夏🌞南国 🌊 」な島を求め、 多くの方が奄美大島に来てくれています。
近くの飲み屋街・やんごには歩いている人も大勢。
自然遺産に登録されたことで今後も増えるでしょう。
比例して蔵見学の問合せも増え、休日でもお問合せや実際の案内・対応をする程、沢山ご連絡頂いています。
しかし、
富田酒造場ではモニターを使い映像を見てもらったりや
展示品を眺めるような蔵見学ではなく、
製造の実際の現場を日頃製造している人が案内人となって紹介していく形式を取っており、小人数でそこに対応している為、増える見学ご希望の全てに対してはお応えできない状況となっています。
現在蔓延している感染症の影響や、
それに対しての世間の反応も落ち着き、
移動することに対し、奄美を訪れることに対して、何の後ろめたい気持ちも無く、堂々と気兼ねなく、
誰でも奄美に行き来できるようになった時、
今以上の蔵訪問者、お問い合わせの増加が考えられます。
黒糖焼酎を製造する蔵として、
『美味しい黒糖焼酎を造る』を大事に、最優先に考えていますが、同時に
『伝える』もしていかなければいけない。
広く知ってもらう為にも直感的に感じられる蔵見学は極力受けて、
そのハードルは低く低くと考えてきましたが、
多くを受け入れて回らなくなり、
『本当に知りたい』の想いに気付けず
お断りしてしまうことの損失の方が大きいなと判断し、
今回の変更と致しました。
現在の金額では“何となく来ました…”な方々がいるのも事実。
(特に雨の日の当日予約の場合とか、ですね。。)
奄美なら1人分のランチ代が賄える金額への変更に、
『興味を持って連絡してきた人たちを金額で計るのは如何なものか』と、
蔵でも色んな意見を持って、みんなで話し合いました。
本当に蔵を見てみたい、なんなら酒蔵を見たくて奄美来島の方、『知りたい・見てみたい』の気持ちにちゃんとお応えできるように、
伝えられる為の料金見直しです。
ご理解の程、どうぞ宜しくお願い致します。
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前回の更新から2ヵ月近くが過ぎてしまいました。。
あっという間の年度末。
子供たちの卒園・入学それに関する催しやお祝いごと・各種説明会で忙しい時期ですね。
富田酒造場は社長を除き、皆が子育て世代。
日々続く焼酎の製造に米作りの田んぼ作業、そして年度末とコロナ禍で焼酎出荷量が伸びている訳でもないのに例年以上に忙しい毎日となっています。
ようやく先週の土曜21日の蒸留をもって本年2仕込み目
『龍宮原酒』の製造が終わり一段落の今週ですが、緊急事態宣言解除の影響か蔵見学の方・購入希望者、連日の来客が続いています。
スケジュールが詰まっている合間を縫っての田んぼ作業
人生初の田植えも経験。
そして今年もリキュールの製造を始めました!
さらに『たんかん』リキュールの出荷を前に
新たにレモンを使ったリキュールも現在、製造中!
発売日については改めてご報告いたします。
3月1日からは
開設しました。
これまで富田酒造場の焼酎を購入しづらかった環境の方に対しても、リキュールを含め
“手に取りやすいように”、という想いから開設に至りました。
以上。
2月と3月の、これまでには無い体験、取り組みの連続だった活動の報告でした。
SNSやってます。
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まず初めに、
最近Twitterちゃんと動かし始めました。
2月です。早いですね。
あっという間。。
国産米を黒麹造りし、沖縄各島の黒糖を溶かし仕込み、
2021年最初の製造も例年通り順調です。
唯一、蔵内温度が例年よりも低かったせいか甕内の醪温度が理想ほど上がりきらず少し手のかかる環境でもございました。
その醪達もあっという間に発酵期間を終え、甕内で発酵を続ける醪の管理をしながら、発酵期間を終えた醪達から順に蒸留を迎えています。
例年通りの順調な製造、とは真逆に
全国的な緊急事態宣言下、飲食・お酒・焼酎を取り巻く環境は益々厳しかったであろう、耐えるスタート月でありました。
鹿児島県も独自の緊急事態宣言。
飲食店への時短要請を出し、対象エリアに奄美市も含まれたことで屋仁川の多くの飲食店は夜の営業を止めテイクアウト・お弁当に切り替えています。
こうなってくるとお酒・焼酎は非常に厳しい。1杯、2杯ではなく 0 でしかありません。
保障の内容や対象エリアに対しても思うところもありますが、嘆いたところで仕方ないので『耐えていかねば』、といったところでございます。
【蔵見学】について、
今月は蔵見学の受入はお断りすることにしました。
ご予約の方やツアー等もキャンセルとなり、現状そもそも来蔵者がほとんど居ない状態です。
また稀にメール・お電話で見学のお問合せ頂くこともありますが、
島内の飲食店、特に近隣の屋仁川の多くの飲食店が休業している中、蔵としても島内の状況を優先、感染が拡がらないことに協力していきたいと考えています。
再開に関しては全国・島内その時々の状況に応じ判断をしていきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。
長くなってしまいましたが、
最後に1つご報告を。
造り製造は例年通り行い、出荷・販売は耐え忍びコロナが過ぎるのを待つのみ、
といった現状ですが、その間、新たな取り組みを始めることにしました。
以前からお付き合いのある【フィオーレ】のヒロさんから、ピザのテイクアウトを受け取りに伺ったタイミングでお声掛け頂き、
【米作り】
はじめます
【フィオーレ】は島のお野菜やそのソースなどを使った美味しいイタリアンのお店。
オーナーであるヒロさんは奄美では数少ない水田の残る
【秋名・幾里】集落で、持続的に米作りが出来るよう 【稲作保存会】として除草剤や農薬など使わず、自然な農法で米作りに取り組んでらっしゃいます。
僕らも一緒になって出来たらと今回お手伝いさせていただくことに。
製造の合間、少しづつ苗床造りや種植え、畔を塗ったりと楽しみながら活動しています。
今期はまだ難しい判断ですが、いずれ奄美産のお米を使い
米麹、焼酎を造りたいですね。
焼酎造りの観点から米造りへアプローチ、模索していくのも
面白そう。
麹米も黒糖も、貯蔵容器なんかもいつか全て
奄美産原料から酒造りできたら。
今回はその第一歩というわけです。
他にもいくつか新たな取り組みが計画、進行中です。
コチラはまた改めてご報告させていただきます。
最近はマメに更新するようになってきました。。↓↓↓
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遅ればせながら
あけましておめでとうございます。
去年春頃から変わらず繰り返される感染者数の報告や
拡大してる状況、飲食業を筆頭に影響を受ける業界に対しての報道
流れてくる情報に感情を揺さぶられ
奄美にいても飲み歩くことを躊躇ってしまうような、
そんな年末年始を過ごしておりました。
まあそれでも飲みに出歩かない分、日中、家族や親戚と過ごす時間が増え
一緒にご飯食べたり、外で子供たちと走り回ったり
お墓参りに行ったりとそれはそれでのんびり身体を休めながら
健康的な正月休み、良いリフレッシュになったりもしています。
先の見えない状況に、仕込みでは今年の製造数量・スケジュールに悩むところですね。
貯蔵用タンクが少ないので、
『造っても受入れるタンクが無い!!』
そんな状況は絶対に避けないといけないんですが
『熟成が足りない!これじゃ瓶詰めできない。。』
といったことも起こりうるので、製造間隔にも気を使わなければいけません
造ったそばからすぐに商品化できれば随分楽になるんですけどね。。
そうも言っていられないので社長とも話し合ったり
これまで必要としなかったことを改めて考えなければいけない
良い機会になっています。
今日から、2021年製造開始です。
期間中も短い間隔で連休を作ったりして断続的だったりしますが
ひとまず7月下旬までの期間、美味しい龍宮をお届けできるよう
造りに励んでいきます!
この時期は「気持ちの良い晴天」そんな日はほとんど無いんですが
今年は例年以上に荒れており、奄美にも全国的な寒波の襲来
船は止まるし115年ぶりだった2016年以来の降雪も確認されるしで
寒さとコロナと重なりなかなか厳しい年始め、造り始めとなっております。
しかし、充実した日々の先にある明るい未来を見据えて
頑張っていきますので
本年もどうぞ宜しくお願い致します。